DX人財育成プログラムがスタート!第一弾「D&I -ダイバーシティ&インクルージョン-」開催レポート

VUCAの時代への適応力を身につける「DX人財育成プログラム」(主催:長野県経営者協会)が8月2日にスタートしました。当日はコロナウィルスの感染拡大に配慮し、オンラインにて開催いたしました。

第一弾は「D&I-ダイバーシティ&インクルージョン」。講師に株式会社ウィライ代表 浅田 崇裕 氏 (https://willi.co.jp)をお招きし、多様性を受け容れ、組織の力として活かすマインド・スキルについてお話しいただき、ワークを交えながら理解を深めていきました。

急激に多様化が進む社会。その背景にはグローバル化、自由化、高齢化に加え、社会規範による圧力の脆弱化が影響しています。その影響を受けて職場では働く人、働き方、働く価値観が多様化していて、それを法律や認証制度が後押ししていることにより、多様化は拡大の一途を辿っています。

しかし社会や会社は目まぐるしく変化している一方で、個人はどうでしょうか。異質だと感じる相手に対して、「人それぞれだから。」と無関心を装ったり、逆に「非常識!」と罵ったりはしていないでしょうか。それは無意識が引き起こす反応であって、その無意識に向き合わない限り、多様性の受容は単なるスローガンで終わってしまうのです。

プログラムでは、まずマインドセットの構築セッションでは、無意識の反応を引き起こす自身の経験を振り返り、現実を冷静かつ客観的に捉える方法を学びました。自分にも相手にも受容的になったところで、自分の弱さを曝け出し、それをみんなで受け容れることによる心の解放を体験しました。

次いでスキルの習得セッションでは、会話を通じて対立する相手と共感するテクニック「対話」について学びました。対話はまず相手を観察することから始まります。観察を通じて相手との対立点を理解(洞察)したのちに、どこに帰結点を設定するべきか考え(方向づけ)、反応を返すことで相手に働きかける(実行)、その反応を観察することで、当初設定した帰結点や働きかけ方を変えていく。そのループを何度も回していくことで、互いに共感できるポイントを探っていくのが対話なのです。それはまさに、VUCAの時代に求められる探究のプロセス、つまりOODAループそのものなのです。

D&Iは多様性を受容し、対話を通して共感し、組織の力に変えていくプロセスです。このプロセスは深く内省し、ありのままの自分と相手を受け容れ、対話を通じて共感を得ていく、非常に丁寧な関わりが必要なプロセスなのです。

プログラムを終えて、参加者からは「新⼊社員研修の担当として過ごしている中では、相⼿に感情的に触れ合わず、冷静に向き合うことが必須であると考えが芽⽣えた」や「向き合わないと上⼿くいかないことが多いから、その経験から取り組もうと思う」など、意識変容につながる前向きなコメントを多数いただきました。

次回のテーマは「DX – デジタルトランスフォーメーション -」(講師:フィールド・フロー株式会社 代表 渋谷 健 氏(https://fieldflow.jp) 日時:9月13日(火)10:00 – 17:00)です。まだまだ参加者募集中です。参加をご希望される方は参加のお申し込みボタンよりご連絡ください。